2026年2月27日、小学館が運営する人気漫画アプリ「マンガワン」が大きな騒動に揺れています。
SNSでは「マンガワン 何があった」「小学館 炎上」といったワードがトレンド入りし、連載中の漫画家が次々と配信停止を宣言するという異例の事態に発展しました。
この記事では、マンガワンで一体何が起きたのか、その経緯と問題点をわかりやすくまとめています。
マンガワンで何が起きた?騒動の概要
マンガワンで連載されていた漫画『常人仮面』の原作者「一路一(いちろいち)」氏が、過去に未成年者への性加害で逮捕・罰金刑を受けた漫画家「山本章一」氏と同一人物であることが判明しました。
マンガワン編集部はこの事実を把握していながら、名義を変えて新連載を開始させていたのです。
2026年2月27日、マンガワン編集部は公式にこれを認め、『常人仮面』の配信停止と単行本の出荷停止を発表。謝罪声明を出しましたが、その内容が不十分だとして批判が殺到しています。
事件の時系列まとめ
2015年〜2016年頃
山本章一氏は北海道の私立高校(通信制)で非常勤講師(デッサン担当)を務めていました。同時期からマンガワンで漫画『堕天作戦』を連載。
しかし裁判で認定された内容によると、2016年頃から当時15歳の教え子に対して約3年間にわたり性的暴行を繰り返していたとされています。
2020年
山本氏が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)で逮捕・略式起訴されました。罰金30万円の略式命令を受け、『堕天作戦』は連載中止に。
当時、読者に対しては「私的なトラブル」が理由と説明されていたようです。
2021年5月頃
報道によると、マンガワン編集部の担当編集者が、加害者と被害者の和解を協議するLINEグループに参加。示談金150万円の支払いや、性加害についての口外禁止などを条件とする和解案が協議されていたとされています。
被害者側は「連載を再開するなら逮捕の事実を公表してほしい」と求めましたが、加害者側はこれを拒否し、和解は成立しませんでした。
2022年12月
マンガワン編集部は、山本氏が「一路一」と名義を変えた上で、新連載『常人仮面』(作画:鶴吉繪理)の連載を開始させました。
逮捕から新連載開始までわずか約2年という短さも問題視されています。
2026年2月20日
札幌地裁が山本章一氏に対し、1100万円の損害賠償の支払いを命じる判決を下しました。被害者は重度のPTSDや解離性同一性障害(DID)を発症し、大学中退を余儀なくされたと認定されています。
2026年2月24日〜25日頃
X(旧Twitter)上で、この民事訴訟の判決に関する告発投稿が拡散。「一路一=山本章一」であることがSNS上で特定される流れが急速に進みました。
2026年2月27日
マンガワン編集部が公式声明を発表。同一人物であることを認め、『常人仮面』の配信停止と単行本の出荷停止を発表しました。
何が問題視されているのか
今回の騒動で特に批判されているポイントは複数あります。
1. 性加害者の名義変更による再起用
編集部は山本氏の逮捕歴を把握していながら、別名義で原作者として再起用しました。編集部自身も「本来であれば原作者として起用すべきではなかった」と認めています。
2. 編集者の示談交渉への関与
担当編集者がLINEグループに参加し、被害者に対して口外禁止を含む和解条件の提案に関わっていたとの報道があります。小学館側は「助言した」と説明していますが、共同通信などは「口止めを強いる条件を提案した」と報じており、認識にずれがあります。
3. 謝罪声明の不十分さ
声明がマンガワン編集部名義にとどまり、小学館本体からの声明がないこと、担当編集者の処分や具体的な再発防止策に触れていないことが批判の対象となっています。また当初はアプリ内のみでの掲載だったため、「最小限の露出で鎮火を狙っている」との指摘も出ました。
4. 作画担当者への被害
作画を担当していた鶴吉繪理氏は、原作者の過去について事前に何も知らされていなかったと声明を出しています。3年間かけて描き上げた作品が配信停止になるという、巻き込まれた形での被害に同情の声が多く集まっています。
漫画家たちの反応:相次ぐ配信停止宣言
この騒動を受けて、マンガワンで連載中の漫画家が次々と配信停止を表明しました。
『ねこ、はじめました』の環方このみ氏、『99%サキュバスちゃん』の白石ユキ氏をはじめ、水瀬藍氏、蜜樹みこ氏、島袋ユミ氏など複数の作家がマンガワンでの作品配信の取り下げを宣言。
さらにマンガワンにとどまらず、「今後小学館との仕事を一切引き受けない」と宣言する漫画家も現れるなど、影響は小学館全体に広がっています。
被害者の現在
被害者の方は、事件により重度のPTSDと解離性同一性障害を発症し、大学中退を余儀なくされました。現在も長期にわたる治療を続けている状況だと報じられています。
マンガワンはなくなる?サービス終了の可能性は
今回の炎上を受けて、「マンガワン自体がなくなるのでは?」と心配する声もSNSで見られます。
結論から言うと、2026年2月28日時点でマンガワンのサービス終了は発表されていません。アプリ自体は引き続き利用可能な状態です。
ただし、状況は楽観視できるものではありません。複数の連載漫画家がマンガワンでの配信停止を宣言しているほか、マンガワンだけでなく小学館全体との仕事を断る漫画家も出てきています。さらに、編集部の公式YouTubeチャンネル「ウラ漫」の動画がほぼ全て非公開になったことも確認されています。
マンガワンは2014年のサービス開始以来、少年ジャンプ+と並ぶ国内トップクラスの漫画アプリとして成長してきました。『闇金ウシジマくん』『MAJOR』などの名作に加え、多くのオリジナル連載を抱えるプラットフォームです。
すぐにサービスが終了する可能性は低いと考えられますが、作家の離脱が続けば作品ラインナップの大幅な縮小は避けられません。また、新人作家や外部の漫画家がマンガワンでの連載を敬遠するようになれば、長期的にはプラットフォームとしての魅力低下につながる可能性があります。
今後の小学館の対応次第で、マンガワンの将来は大きく変わると言えるでしょう。
今後の注目ポイント
今回の騒動はまだ収束の兆しが見えません。今後注目すべき点としては以下が挙げられます。
まず、小学館本体としての公式声明が出るかどうかです。現時点ではマンガワン編集部名義の声明のみで、企業としての対応が問われています。
次に、担当編集者や編集長の処分が発表されるかどうかも焦点です。さらに、具体的な再発防止策の内容、そして他の連載漫画家の動向による作品ラインナップへの影響も注視されています。
「セクシー田中さん」事件に続き、小学館の作家に対する姿勢が改めて問われる事態となっています。
まとめ:マンガワンは何があった?
マンガワンで起きた今回の騒動は、性加害で逮捕された原作者を編集部が名義変更して再起用していたという、出版社の倫理観が根本から問われる事件です。
編集者が示談交渉に関与していた疑惑も浮上し、単なる「起用ミス」では片付けられない深刻な問題に発展しています。
被害者の方の回復を願うとともに、小学館がどのような対応を見せるのか、引き続き注目が集まっています。
※この記事は2026年2月28日時点の情報をもとに作成しています。今後の報道により内容が更新される可能性があります。

